B雑草とミミズと共生するコダワリ



下田梨園では、除草剤を一切使いません。

だから、梨園にはいろいろな種類の草が生い茂っています。
草が一切生えていないきれいな畑とは正反対の姿ですが、これが自然の姿なのです。


除草剤は土を弱らせてしまいます。
微生物がいなくなり、草の根もないから土は詰まって硬くなります。
硬い土壌は水も栄養も溜めることができなくなります。
だから下田梨園では一切除草剤を使いません。



下田梨園の雑草は四季折々の姿を見せてくれます。

春から夏にかけてドンドン成長し、地面は緑に覆われます。

梨畑に入れば、
足元は色とりどりの草の緑頭の上は梨の新芽や若い葉のさわやかな緑。

まるで別の世界に来たような感覚になります。


雑草たちは膝上くらいまで伸ばしたら刈り取ります。
(このときの緑の香りがとてもいいんです。)

刈り取った草はその場所で土に還り、土を豊かにします。
そしてまた新しい雑草が生え、梨園を緑に染めます。

それを年に10回ほど繰り返し、下田梨園は生きています。


また、肥料や雑草などの有機質を多く入れているので、
土を掘り返してみれば、ミミズがたくさん住んでいます。

ミミズは畑をフカフカにやわらかくし、その糞は良質の肥料になります。
そのため、ミミズは「畑の耕運機」「畑の健康のバロメーター」と呼ばれます。

農業の基本は土づくりと言いますが、実際はその土を作ってくれるのはミミズを代表とする土壌生物なのです。


下田梨園の梨作りは、人間の手だけではなく、たくさんの生き物に支えられて成り立っているのです。



刈られた草は、自然の有機質マルチになり、
適度に新しい草が生えてきます。