@有機質肥料へのコダワリ



梨にとって肥料とは、人間で言うところの「食事」にあたると思います。

毎日のようにインスタントラーメンやレトルト食品を食べ続けていれば、体調を崩してしまいますよね。
また、食事を取らずに必要な栄養を詰めたサプリメントなどだけ摂っていても本当の元気はでません。

その点は梨も人間も同じだと思うのです。

植物にとって、どんなに成長に必要な栄養がある化学肥料でも、それだけでは
見せかけは大きく育っていても本当に健康に育っているかは分かりません。


「私達もそうだけど、梨にも美味しいものを食べさせてあげたい」


そんな想いから下田梨園では、施用する肥料の多くを有機質肥料にしています。
もちろん、化学肥料を丸ごと否定するのではありません。

使い方を誤れば環境にも体にも悪影響を及ぼすものですが、
正しく使えば私達農家にとっても、植物にとっても心強い見方です。

下田梨園では、人間の生活に例えるなら、
有機質肥料→ご飯、 化学肥料→サプリメント
といった感覚で、肥料について考えています。

現在、主に使用しているのが、配合有機質肥料です。

それは、有機質が80%含まれていて、肥料メーカーに特注で作ってもらっています。

とてもいい材料を使っているので、値段は化学肥料と比べ高くなりますが、品質には代えられません。

その他にも米ぬかや菜種かす、魚かす、牡蠣殻など、良質の有機物をたくさん施用しています。

また、剪定して出たくず(枝)は燃やさず、細かく砕いてチップにし、
それを園内で堆肥化して肥料として利用しています。

冬になって落葉した梨の葉も、次のシーズンには良質な堆肥となって活躍してくれています。

こうすることにより、梨園からゴミを出さず、梨園の土を健康な状態に保っています。

有機質肥料でまかないきれない栄養分は、化学肥料で補っていますが、
その際には、できるだけ梨にも環境にも害のないものを選び、必要な分だけ使用しています。


このように、下田梨園では、
多収穫を目指さず、おいしい良質の梨を生産することをモットーにしています。